【豪州】ガソリン価格落ち着く サウジ施設攻撃の影響は一時的
- 2019/11/29
- 海外
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は11月26日、5大都市における7-9月期のガソリン小売平均価格が1リットル当たり1ドル42.1セントとなり、4-6月期比で3.2セント下落したと発表した。国際的な要因で下落したと分析している。
9月14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けた影響で、国際的な石油価格が上昇したものの影響は一時的で、9月末までには攻撃前の水準に戻った。ACCCのロッド・シムズ委員長は「米国は現在、世界最大の原油生産国であり、必要に応じて比較的短期間にシェールオイルの供給を増やすことができる。サウジ石油施設への攻撃のような事件があっても、これまでのように国際原油価格に大きな影響を与えなくなった」と分析した。
豪州のガソリン小売価格は国際的に低い水準で推移していて、OECD加盟国中、無鉛ガソリンと無鉛プレミアムガソリンの価格は3番目に低かった。これは豪州の燃料への課税率が低いことが主因。
ACCCは全土190地点の価格動向を観測し、その情報を消費者に提供。ガソリンスタンドによる不当値上げの監視も行っている。