東京三弁護士会が災害時ADR 台風19号被災トラブルを解決

東京の三つの弁護士会(東京弁護士会・第一東京弁護士会・第二東京弁護士会)は、台風19号による被災を原因としたトラブルの解決を目指す「災害時ADR(裁判外紛争解決)」を発足した。災害を原因とした近隣トラブル、借地・借家、境界問題、契約の解除、雇用問題などについて、弁護士が間に入って早期・円満解決を図る。

申し立て後、2カ月程度での解決を目指す。申し立て料は無料で、成立手数料は一般ADRと比べて半額になっている。解決額が100万円の場合、成立手数料は4万円(消費税別)で、原則として合意した当事者同士が折半で負担する。取り扱うトラブルは災害を原因としたもの。「隣のブロック塀が地震で倒れて自動車が破損した」「地震により借家が一部壊れてしまったが、大家さんが直してくれない」「地震後突然解雇された」など、分野を問わない。

災害時ADRは常設のADRではなく、災害時に実施される特別な手続き。東日本大震災の際に仙台弁護士会が立ち上げたのが最初で、被災者の負担を軽減する狙いがあるという。問い合わせ等は三弁護士会の仲裁センターもしくは紛争解決センターまで。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る