フィッシングに注意 ネットバンキングの不正送金被害急増
- 2019/11/26
- くらし
フィッシング詐欺によるインターネットバンキングの不正送金被害が急増しているとして、金融庁などが注意を呼びかけている。不審なSMS(ショートメッセージサービス)を送り付けて本物そっくりの偽サイトに誘導し、IDやパスワードを入力させる手口などが横行している。9月の被害額は4億円を超えたという。
警察庁によると、9月に入ってからインターネットバンキングの不正送金被害が急増。把握した発生件数は2012年以降で過去最多の436件にのぼり、被害額は過去2番目の約4億2600万円にのぼった。8月は105件で、約7400万円の被害額だった。被害の多くがフィッシング詐欺によるもので、大手銀行など金融機関を装ったフィッシングサイトへと誘導するメールやSMSが多数確認された。
主な対策は▽心当たりのないSMSは開かない▽金融機関サイトへのアクセスは正しいURLを登録したブックマークから行う▽表示されたサイトのURLに不審な点がないかを確認する▽セキュリティ対策ソフトを最新版にする――など。全国銀行協会は「銀行がメールでパスワードなどの入力を求めることはない」と呼びかけている。