リチウムイオン電池は正しく捨てて ごみ収集車の火災相次ぐ

可燃ごみなどと一緒に捨てられたリチウムイオンバッテリーによるごみ収集車(パッカー車)の火災が発生しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が正しい分別と廃棄を呼びかけている。

リチウムイオンバッテリーによるごみ収集車火災

回収時に押しつぶされて発火するリチウムイオンバッテリー(NITEの再現実験より)

NITEによると、2018年度までの5年間、名古屋市内だけで12件のごみ収集車火災が発生し、今年度も8月末時点で4件起きていた。ごみ収集車がごみを圧縮してかき込む際、リチウムイオンバッテリーを押しつぶしてしまうと、バッテリー内部の可燃性の電解液が噴き出して発火や破裂に至るという。

同様の事故はガスボンベやスプレー缶でも相次いでいて、NITEは「ごみ収集車で火災が発生すると作業員の人的被害や付近住宅への延焼にもつながるおそれがある」と指摘。分別方法などを含めて自治体の指示に従って正しく廃棄するよう呼びかけた。リチウムイオンバッテリーを搭載する製品群は年々拡大しており、今後も不正廃棄によるごみ収集車の火災が増えるとみている。

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