「まずい、もう一杯」の青汁イメージ転換 キューサイが刷新へ
- 2019/10/17
- 企業・商品
キューサイ株式会社(本社・福岡市中央区、神戸聡社長)は10月16日、今月創業55年目を迎えたことを契機に、ロゴとコーポレートスローガンを刷新したと発表した。「キューサイ」と言えば「青汁」、その販売キャッチフレーズは「まずい、もう一杯」。一躍脚光を浴びた商品群だが、現在も「青汁だけの会社」との認識が消費者の間で流布していることから、実態にあわせたイメージ転換へ向け、ロゴとコーポーレートスローガンを刷新することにしたとしている。
10月16日のキューサイ記者会見は、「新ロゴおよび新たな取組発表会」として開催された。同社・神戸聡社長は、「当社はケール青汁はじめ、ひざサポートコラーゲンをはじめとするヘルスケア事業やコラリッチブランドなどのスキンケア事業を展開し、そのラインナップは現在80商品を超えている」と紹介。ところが「当社の調査では依然として”青汁だけの会社”というイメージをお持ちの方が多く、イメージと事業の実態にギャップがあることがわかった」とし、「今後のさらなる成長へ向け、”青汁だけの会社”から”お客さまのしなやかな生き方をかなえ、支え続ける会社”へとイメージを転換すべく刷新することにした」と説明した。
実際、同社の製品別売上高の構成では、ヘルスケア51%、スキンケア46%、その他3%となっており、「青汁のキューサイ」というイメージとは開きがある。
当日の発表によると、同社の新しいコーポレートスローガンは、「生きるを、しなやかに」。神戸社長は「どんなうねりの中でも柔軟に生きていくことができるしなやかさをお客さまへご提供していきたい、そんなしなやかな企業であり続けたいという当社の発想や姿勢を表現した」と説明した。
また、社名の新ロゴに用いる「Q」には、Question(常に問いかけること)、 Quest(探求していくこと)、 Quality(高い品質であること)の3つの想いを込めた、と紹介した。これら新ロゴはキューサイグループ会社の「(株)キューサイ分析研究所」「(株)キューサイファーム島根」でも採用していくという。
このようなイメージ刷新にあわせ、同社はこれまでの主力商品シリーズ「ケール青汁」の商品名およびパッケージをリニューアルする。来年1月から順次切り替えを予定している。同様に、機能性表示食品「ひざサポートコラーゲン」についてもパッケージリニューアルを準備している。
また、同社は新スキンケアブランドとして「ケールの神秘を美しさに変える」というコンセプトのもと、コラリッチに続くスキンケアの第2ブランド「スキンケールド」を開発。その第1弾として会見当日の10月16日、ケール成分を含んだ化粧水を新発売したことも明らかにした。