【英国】アーモンドミルクの真実、消費者団体が牛乳と比較
- 2019/10/2
- 海外
豆乳やライスミルクなどの植物性ミルクが人気を集める中、英国の消費者団体Which?は9月30日、「アーモンドミルクの真実」と題した検証記事を掲載した。栄養成分や価格を牛乳と比較した内容で、真実を知った上で飲み続けるか判断してほしいとしている。
市場調査会社ミンテル(Mintel)によると、植物性ミルクの売り上げは2015年から30%増加し、市場が拡大してきた。こうした流れについて、消費者団体Which?は「植物性乳の市場はもはやニッチとは呼べなくなったが、牛乳が健康に良くないという神話や菜食主義の拡大に支えられてきたことも一因だ」と指摘し、アーモンドミルクの真実を紹介した。
まず、アーモンドミルクの約97%は水。アーモンド含有量は約2%で、100ミリリットルだと約2個に相当する。商品によってばらつきがあり、1%程度しか含まれていないものもあれば、5.8%含まれているものもある。
また、カルシウムは牛乳と肩を並べるため、不足分を強化している。水と油が分離しないよう乳化剤と安定剤が添加され、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンD2、ビタミンEを強化して牛乳の栄養成分に近づけている。
カロリーは牛乳(100ミリリットル当たり47キロカロリー)よりも低く、100ミリリットル当たり22キロカロリー。たんぱく質は100ミリリットル当たり0.4グラムと低く(牛乳は100ミリリットル当たり3.6グラム)、価格は牛乳の約2倍以上すると紹介している。