自然災害による製品事故に注意 5年前の大雪時は風呂釜爆発
- 2019/8/22
- くらし
地震による落下物で電気ストーブの電源が入って火事になるなど、自然災害をきっかけとした製品事故が2018年までの10年間に55件起きていることが8月22日、NITE(製品評価技術基盤機構)の調べでわかった。9月1日の防災の日を前に、NITEは「自然災害による被害に製品事故が重ならないよう事前に対策を講じてほしい」と呼びかけている。
事故が起きた製品はガス風呂釜が20件と最も多く、照明器具(6件)、太陽光発電器(6件)、ガス給湯器(5件)、エアコン(2件)、カーポート(=簡易車庫、2件)、テレビ(2件)、電気ストーブ(2件)などと続いた。
ガス風呂釜の事故20件のうち18件は2014年2月に関東地方を襲った記録的大雪が原因。バランス型ガス風呂釜の給排気口が雪でふさがり、機器内にたまったガスが爆発的に着火して給湯器を破損する事故が相次いだ。
そのほか2011年の台風時には、あおられた洗濯物が屋外のセンサーライトに覆いかぶさって発火。同じく11年の東日本大震災時には、津波をかぶった太陽光発電器の内部部品がショートし、次の日晴れたことにより発電を開始したため火災となる事故が起きていた。
NITEは、普段から地震や台風、落雷、積雪などに備えるとともに、ガスや電気の復旧時に起きる事故にも注意を呼びかけた。
NITEが示した主な対策は▽家具を固定する▽暖房器具を使う時は棚などから離す▽使わない家電製品はコンセントから電源プラグを抜いておく▽使用再開時は異常がないかしばらく確認する▽落雷対策が施されたテーブルタップに買い替える――など。