ホスピタルダイエットか 20代女性被害 福岡県注意呼びかけ
- 2019/8/21
- くらし
福岡県は8月20日、台湾の業者からインターネットを通じて入手したダイエット用製品を摂取した20代女性の健康被害情報(疑い)が寄せられたと発表した。女性が服用した製品は過去に死亡例も発生した「ホスピタルダイエット」と類似しており、県は購入・服用しないよう呼びかけている。
県の発表によると、女性は6月29日から7月1日にかけて、カプセル2種類と錠剤5種類を服用したところ体調不良となり、医療機関を受診した。吐き気や全身倦怠、動悸、胸痛の症状が出て、医師は低張性脱水症状と診断。通院治療により現在は回復したという。
製品名は不明だが、外箱には「ヤンヒーホスピタル」や「ウェイトロス・プロダクツ」などの文字があり、複数の自治体で被害が起きていた「ホスピタルダイエット」と類似していた。
県の成分分析では、食欲抑制剤のシブトラミン、利尿剤のヒドロクロロチアジド、アミロライド、フロセミド、便秘薬のビサコジル、抗うつ剤のフルオキセチン、抗ヒスタミン剤のクロルフェニラミンといった医薬品成分が検出された。
厚生労働省によると、ホスピタルダイエットはMDダイエット、ヤンヒーダイエットなどとも呼ばれ、向精神薬などを含有したタイ製の無承認無許可医薬品。インターネットを通じて個人輸入されており、2002年以降、複数の死亡例を含む被害事例が報告されていた。