【英国】アマゾンプライム、3割が誤って入会 消費者団体調査
- 2019/7/18
- 海外
オンライン通販最大手のアマゾン・ドット・コムの有料会員サービス「Amazonプライム」を巡り、注文手続き中に誤って入会してしまう事例が相次いでいることが7月12日、英国の消費者団体Which?の調べでわかった。銀行口座の明細を見て初めて気づく人が多いといい、注意を呼びかけている。
Which?は今年6月、アマゾン利用者1199人を対象にアンケートを実施。半数以上がプライム会員(退会した人も含む)だったものの、そのうちの28%が誤ってサインアップして入会してしまったと回答した。
誤って入会した人の18%は、手続きが更新されたことを示すアマゾンからの通知メールで気づいたが、25%近くの人は料金が請求されるまで気づかなかったと回答。ある人は「ボタンが他のものより目立つため、誤って登録したのかもしれない」と報告し、4年間も料金が引き落とされ続けた人は「どのようにしてAmazonプライムにサインアップしたのかわからないが、アマゾンにメールを送り、誤って入会したことを伝えると返金してくれた」と答えた。
Which?が実際に注文プロセスを調べたところ、配達オプションを選択する画面や無料トライアルをキャンセルしたときに表示される画面で、サインアップへと誘導するボタンやバナーがあることがわかった。しかも、そのボタンはアマゾンの通販サイトではお馴染みの「今すぐ買う」ボタンと色もデザインも同じだったという。
アマゾンは「サインアップのプロセスは明確かつ透明だ。複数の段階で顧客にこのまま手続きを進めるかどうかを尋ねている」とし、さらに「プライムの入会手続きを継続的に改善しており、わからない場合はカスタマーサービスチームに連絡することを勧めている」と回答したという。
Which?は「配達オプションを選ぶ際はよく確認してほしい。プライムへの入会を促すページが表示された場合は辞退するオプションを慎重に探すことが重要だ」と呼びかけた。誤って入会して料金を請求された場合は、カスタマーサービスに連絡して返金を依頼してほしいとしている。