<キユーピー>ドレッシング容器、使いやすさ高評価 数々受賞

キユーピーが東洋製罐グループなどと開発した「キユーピー ドレッシング」180ミリリットル容器が6月18日、第43回木下賞の新規創出部門を受賞した。今回で4つ目と受賞となる。使いやすさとともに環境に配慮した容器で、木下賞では「より快適に、を追求した調味料容器」として高い評価を受けた。

数々の賞に輝く「キユーピードレッシング」

数々の賞に輝く「キユーピードレッシング」180ミリリットル容器

木下賞は公益社団法人日本包装技術協会の主催。包装界に多大な功績を残した同協会二代会長の故木下又三郎氏の名前を冠した表彰事業となっている。今回、キユーピーの新容器が包装の新規分野創出に顕著な業績をあげたとして、木下賞「新規創出部門」の受賞となった。

■開封から分別まで快適性追求

キユーピーは昨年8月、「キユーピー ドレッシング」の全面刷新を行い、150ミリリットルの瓶容器を廃止し、新たに開発した容量180ミリリットルのプラスチックボトルを採用した。ユニバーサルデザイン対応で、使いやすさとともに環境にも配慮した新容器となっている。

プラスチックボトルを採用することで割れにくさや軽さを実現。従来の瓶容器に比べて約100グラム軽量化した。開けやすさをさらに追求し、左回しで一度にキャップと中栓を開けられるようにしたほか、キャップ外側には手に優しく滑りにくいローレット形状を取り入れた。

また、注ぎ口にカーブをつけて液だれしにくい形状にし、口径を小さくすることで好みの量を注ぎやすくした。ボトルの中央にくびれをつけて振る時に握りやすくしたほか、使い終わった後の分別しやすさにも配慮し、中栓を簡単に取り外せるようにした。内容量を30ミリリットル増量しながらも約100グラム軽量化したことで、原料調達・製造・輸送までにおいて、温室効果ガスが約20%削減されるという。

この新容器はこれまでにも数々の賞を受賞してきた。2018年8月には日本包装技術協会の日本パッケージコンテスト「食品包装部門賞」を受賞。同年十月にはアジア包装連盟のアジアスターコンテスト・コンシューマー・パッケージ部門「アジアスター賞」を、今年五月には世界包装機構のワールドスターコンテスト・フード部門「ワールドスター賞」を受賞し、今回の受賞で4つ目となる。

キユーピーは使いやすさ、保存性の向上、環境配慮など様々な観点で容器改良を行っており、「今後もおいしさ・やさしさ・ユニークさを実現すべく、新商品開発や商品の改良を続けていく」としている。

(本紙7月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る