<キユーピー>ドレッシング容器、使いやすさ高評価 数々受賞
- 2019/7/3
- 企業・商品
キユーピーが東洋製罐グループなどと開発した「キユーピー ドレッシング」180ミリリットル容器が6月18日、第43回木下賞の新規創出部門を受賞した。今回で4つ目と受賞となる。使いやすさとともに環境に配慮した容器で、木下賞では「より快適に、を追求した調味料容器」として高い評価を受けた。
木下賞は公益社団法人日本包装技術協会の主催。包装界に多大な功績を残した同協会二代会長の故木下又三郎氏の名前を冠した表彰事業となっている。今回、キユーピーの新容器が包装の新規分野創出に顕著な業績をあげたとして、木下賞「新規創出部門」の受賞となった。
■開封から分別まで快適性追求
キユーピーは昨年8月、「キユーピー ドレッシング」の全面刷新を行い、150ミリリットルの瓶容器を廃止し、新たに開発した容量180ミリリットルのプラスチックボトルを採用した。ユニバーサルデザイン対応で、使いやすさとともに環境にも配慮した新容器となっている。
プラスチックボトルを採用することで割れにくさや軽さを実現。従来の瓶容器に比べて約100グラム軽量化した。開けやすさをさらに追求し、左回しで一度にキャップと中栓を開けられるようにしたほか、キャップ外側には手に優しく滑りにくいローレット形状を取り入れた。
また、注ぎ口にカーブをつけて液だれしにくい形状にし、口径を小さくすることで好みの量を注ぎやすくした。ボトルの中央にくびれをつけて振る時に握りやすくしたほか、使い終わった後の分別しやすさにも配慮し、中栓を簡単に取り外せるようにした。内容量を30ミリリットル増量しながらも約100グラム軽量化したことで、原料調達・製造・輸送までにおいて、温室効果ガスが約20%削減されるという。
この新容器はこれまでにも数々の賞を受賞してきた。2018年8月には日本包装技術協会の日本パッケージコンテスト「食品包装部門賞」を受賞。同年十月にはアジア包装連盟のアジアスターコンテスト・コンシューマー・パッケージ部門「アジアスター賞」を、今年五月には世界包装機構のワールドスターコンテスト・フード部門「ワールドスター賞」を受賞し、今回の受賞で4つ目となる。
キユーピーは使いやすさ、保存性の向上、環境配慮など様々な観点で容器改良を行っており、「今後もおいしさ・やさしさ・ユニークさを実現すべく、新商品開発や商品の改良を続けていく」としている。