<消費者庁>新長官に伊藤明子氏 新次長に高田氏 9日付けで
- 2019/7/2
- くらし
消費者庁は7月2日、長官及び次長の人事異動を発表した。岡村和美長官に替わり新長官として伊藤明子さん、井内正敏次長に替わる新次長として高田潔さんが就任することを明らかにした。岡村長官は歴代長官の中で最長の3年間勤めた。いずれの人事も7月9日付け。
新長官の伊藤明子さんは島根県出身。京都大学工学部卒。昭和59年(1984年)に建設省(現国交省)に入省し、国交省住宅局で住宅整備事業などを担った。平成26年(2014年)に内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長に就任。平成28年(16年)に地方創生推進事務局審議官、国交省大臣官房審議官、同住宅局長、平成30年(18年)にはまち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括官補、内閣府本府地方創生推進室次長などを歴任した。
新次長の高田潔さんは、兵庫県出身。東京大学工学部卒。昭和61年(1986年)経企庁に入庁し、平成19年(2007年)内閣府国民生活局消費者調整課長をはじめ、内閣府大臣官房参事官、内閣官房内閣参事官、内閣官房内閣審議官などを務めた。平成30年(2018年)消費者庁政策立案総括審議官に就任していた。
3年間長官を務めた岡村さんは法務省の人権擁護局長から消費者庁長官に就任。検事出身。ジャパンライフなど大きな消費者被害事件に取り組み、証拠と法に基づく法執行を実践。同社を4度行政処分にするなど、悪質商法根絶へ向けた取組が社会的に大きな注目を集めた。相次ぐ法執行とともに、エシカル消費、食品ロス削減、消費者志向経営推進などSDGs(国連持続可能開発目標)に関する施策推進を展開したことも就任時代の特徴とされる。