食品ロスとSDGsテーマにアンケート グリコン東京ネット
- 2019/6/18
- 食品
NPO法人グリーンコンシューマー東京ネットは、「SDGs(国連持続可能な開発目標)」と「食品ロス」をテーマに、消費者・市民対象のアンケート調査活動に着手した。年6回のアンケート活動の一環で、今回はアンケートを通し、SDGsや食品ロス削減の重要性を周知していくことを目的とする。アンケートでは「食品の捨て方」も尋ねている。
グリーンコンシューマー東京ネット(グリコン東京ネット)は、消費者・市民団体、学者・研究者などで構成されるNPO法人。東京都が創立に関与したが、NPO法人化とともに独立した。初代会長は俳優の市毛良枝さんだった。
活動対象は環境問題全般。消費生活の見直しによる環境負荷低減を目指している。どのような商品を買わないようにするかよりも、安全で安心できるどのような商品を買うべきか、という問題設定を活動の前提に置く。できるだけ環境に負荷の少ない商品やサービスを選ぶことが、環境に負荷を与える商品の市場からの締め出しにつながるという取組視点を提示している。レジ袋問題など、身の回りの環境問題をテーマに活動を展開しているが、一昨年からはマイクロプラスチック海洋汚染問題にも着手している。
アンケート活動は年6回。「100人アンケート」を実施し、アンケート結果をもとに政策提言も提示してきた。
今回は「SDGs」と「食品ロス」がテーマ。SDGsでは17の目標を示しつつ、その認知度、SDGsに沿った生活見直しの必要性などを尋ねている。
食品ロスについては、食品の廃棄、廃棄する理由、廃棄方法などを質問し、食品ロスの実態を浮き彫りにしようとする内容。特に廃棄する際の廃棄方法については、調理の際の過剰除去(食べられる部分まで捨ててしまうこと)や直接廃棄(期限表示切れで手を付けずに捨ててしまうこと)なども例にあげ、食品ロス発生の可能性を幅広く調べる内容となっている。アンケートでは調理方法や捨て方を調査の対象に含めており注目される。
同「東京ネット」では、アンケート結果は集計が済み次第、ホームページに掲載する予定としている。