【米国】化粧品の子ども事故、2時間毎に救急搬送 誤飲が最多

米消費者情報誌コンシューマー・リポートは6月17日、化粧品や美容ケア製品による子どもの事故が相次いでいるとして注意を呼びかけた。

Clinical誌に発表された最新研究によると、2002年~16年までの15年間に5歳未満の子ども6万4686人が化粧品関連の事故で救急搬送された。2時間ごとに1人が集中治療室に運ばれたことになる。全体の6割が2歳未満で、4人中3人が誤飲事故だった。

研究者によると事故が多かった製品はネイルケア製品、ヘアケア製品、スキンケア製品の順。特にネイルポリッシュリムーバー(マニキュアを落とす除光液)は全体の17%と目立った。また、入院が必要な事故事例の半分以上がヘアリラクサー(ストレートパーマ液)などのヘアケア製品によるものだった。

同研究に携わったレベッカ・マカダムス医師は「これらの製品は良い香りがして色も美しく、幼い子どもにとっては魅力的。刺激的で光沢のある容器も子どもの目を引きつける」と指摘。

コンシューマー・リポートは「驚異的な事故件数が明らかにされた。保護者は洗剤や洗濯ポッド、電池などの毒物には注意を払うが、化粧品や美容ケア製品については子どもの手の届きやすい場所に置いている可能性がある」とし、鍵付きの棚などに保管するよう呼びかけた。

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