【米国】ベビーベッド用バンパーパッド禁止を 窒息の危険性
- 2019/6/14
- 海外
アメリカ消費者連合(CFA)や米国小児科学会など4団体は6月13日、ベビーベッド用バンパーパッドの製造・販売・輸入禁止を求める声明を出した。
バンパーパッドの禁止を盛り込んだベビーベッド安全法(Safe Cribs Act)の改正案が米議会に提出されたことを受けたもの。米国ではバンパーパッドが原因とみられる乳幼児の窒息事故が数十件起きていて、すでに一部の州では禁止措置がとられている。4団体は過去10年に渡り、政府や各州に規制を要請してきた。
バンパーパッドはベビーベッドの柵の内側に取り付ける保護具で、柵に頭をぶつけたりするのを防ぐためのもの。子どものけがを防ぐ製品として、一般家庭や保育施設などで使われている。しかし、これまでに数十件の窒息事故が起きていて、死亡事例も相次いでいた。米国内では禁止する動きが徐々に拡大し、オハイオ州やメリーランド州、シカゴ市が禁止(非メッシュ製品が対象)し、ニューヨーク州では禁止法案が提出されている。
CFAは「バンパーパッドにけがを防止する効果があるという科学的根拠は明らかになっておらず、不要な装飾品にすぎない。CPSC(米消費者製品安全委員会)も排除に乗り出すべきだ」と指摘。子ども擁護団体のKids In Dangerは「いくつかのパッドは通気性があると宣伝しているが、騙されてはいけない。業界の基準を満たす製品でも事故が起きている」と注意を呼びかけた。