食品添加物、摂取量統計データを問題化 中村幹雄氏指摘🔓

食品添加物の表示のあり方をめぐり4月17日、消費者庁検討会が審議を開始した。表示改善は消費者運動の長年の要求。安全性・問題ともに注目度が高い。「食品表示を考える市民ネットワーク」は消費者庁検討会スタートの直前、4月13日に都内でシンポジウムを開き、添加物問題全般について課題を話し合った。施策の前提となる添加物の摂取量統計に重大なミス・虚偽報告などの可能性があることが浮上した。

食品添加物シンポジウム

中村氏は「統計データ通りなら1日摂取許容量は超えている」と指摘した(4月13日、明治大学駿河台キャンパスにて)

食品表示を考える市民ネットワーク(代表・神山美智子弁護士)の同シンポジウムは「日本の食品添加物はいま」と題し開催。添加物の安全性、表示のあり方など、今後の活動方針などが提起された。

当日は神山美智子弁護士、食品安全グローバルネットワークの中村幹雄事務局長、生活クラブ生協・神奈川の藤田ほのみ理事長、全国農協食品の川村恭輔食品営業部次長らが報告、表示を含む全般問題についてそれぞれ説明した。

神山さんは食品添加物の法的位置付けと80年代以降の規制緩和の歴史を紹介。表示についても緩和策が採られたとし、現在では何が添加されているのか、消費者には分からない表示体系となっていると指摘した。物質名表記の原則が…(以下続く)

(本紙ニッポン消費者新聞5月1日消費者月間号より転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
ジー・サーチ データベースサービス
日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る