ゆで卵・目玉焼き、レンジ加熱で破裂 おでんの温め直しに注意
- 2019/4/4
- 食品
おでんや弁当を電子レンジで温めた際、ゆで卵や目玉焼きが破裂する事故が発生しているとして、東京都が注意を呼びかけている。
都は卵をレンジ加熱する事故再現テストを実施。くらし情報サイト「東京くらしWEB」で公開された動画では、殻をむいたゆで卵が加熱から1分30秒後に庫内で爆発し、粉々に飛び散った様子が映し出された。目玉焼きは加熱から30秒後に黄身の部分が破裂し、その一部が飛び散った。
消費者庁が運営する「事故情報データバンクシステム」には、これまでに85件の事故が報告されている(「卵」+「レンジ」で検索)。
主な事例は「スーパーで購入したおでんをレンジで調理したらゆで卵が破裂し右掌を火傷した」(2016年09月)、「友人がコンビニで半熟卵が乗ったパスタを購入。家で規定通り温め、黄味にフォークを刺すと破裂し、顔に軽い火傷」(16年03月)など。おでんのゆで卵や弁当の目玉焼きが破裂する事例のほか、中華丼のうずら卵の破裂や電子レンジ用卵調理器具による事故も目立った。
電子レンジの取扱説明書には「殻付きの卵の温めはしない」「卵(ゆで卵・うずら卵含む)など、膜や殻付きのものは加熱しない」などの注意事項が記載されていて、卵の爆発による衝撃でレンジが破損する事故も報告されている。東京都はレンジの正しい使用を呼びかけるとともに、「庫内から取り出した後に破裂することもある。誤って加熱した場合は温度が下がるまで待つこと」とアドバイスしている。