LEDランプ、寝耳に水の事故 従来型照明器具の一部で発火🔓

「省エネエコランプ」として普及が拡大しているLED(発光ダイオード)。そのLEDランプを従来の照明器具に取り付けて発煙・発火するなどの事故情報が消費者庁に寄せられていることから、同庁は3月27日、事故防止へ向けて消費者に注意を喚起した。LEDランプは形状や端子の口金が従来の照明ランプと同じでも内部の設計が異なる。そのため従来の照明器具との組み合わせによっては発煙・発火事故につながる恐れがある製品もあるという。事業者側の責任は大きい。

従来照明器具に使用不可能なLEDランプ

LEDランプ

LEDランプ購入時は表示の確認を、と消費者庁(27日、消費者庁にて)

消費者庁が発信した注意喚起は次の2点。

(1)従来の照明器具を替えずにLEDランプに切り替えるときはその照明器具に使用可能かどうか、LEDランプに付属している注意表示などで確認すること

(2)照明器具は経年劣化が事故の原因になることがあるので、定期的に点検すること。照明器具は10年を過ぎると故障しやすくなるので、照明器具のラベルで製造年を確認すること

さらに、使用中のランプや照明器具がリコール対象品かどうかを確認することもアドバイスしている。

同庁の事故情報データバンクにはLED照明に関する事故情報が2009年9月から今年3月10日までに328件寄せられている。火災は23件あり、重大事故も散見。次のような事故例が典型だ。

「1年前に浴室に取り付けたLED電球がゆっくりと点滅を繰り返す。密閉形のシェードを外してみたら絶縁カバーとカバーの根元が離れ、リード線だけでぶら下がっている状態だった。製造元は、浴室専用の電球ではない、と言っている」…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」4月1日号より転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
ジー・サーチ データベースサービス
日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る