携帯料金の値下げ期待 大手3社利用者「2千~4千円未満に」

消費者庁が携帯電話料金について消費者調査を実施したところ、8割を超す人が料金の値下げを期待していることがわかった。毎月支払っているスマートフォンの料金については、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)とそれ以外の事業者(格安スマホなど)とで大きな違いがあることが判明。さらに、3大キャリアのスマホ利用者の多くが使用中のサービスに見合った料金について「2000円~4000円未満が適正」と回答した。

調査は1月上旬、物価モニター2000人(全国20歳以上の男女)を対象に実施。そのうち1319人が回答した。

使用している携帯電話を聞いたところ、3大キャリアのスマホが49.3%と最も多く、その他事業者のスマホが24.3%、スマホ以外の携帯電話が24%、未契約が2.4%の順。

月々支払っている平均的な料金について最も回答が多かった価格帯は、3大キャリアのスマホ利用者で「6000円~8000円未満」(32.8%)、その他事業者のスマホ利用者で「2000円~4000円未満」(50.8%)、スマホ以外の携帯電話利用者で「2000円未満」(43.8%)となった。

携帯電話の問題点については、「料金水準」をあげる人が72%と最も多く、「料金メニューの種類・内容」62.2%、「通信・通話サービスの質」36.5%などの順。通信事業者に期待することを聞いたところ、「通信・通話サービス自体の料金水準の引き下げ」と回答した割合が82%と最も高く、以下、「携帯電話端末自体の料金水準の引下げ」68.0%、「通信・通話サービスと携帯電話端末の価格の明確化」64.6%などと続いた。

利用中の携帯電話サービスの内容に見合った適正な料金については、3大キャリアのスマホ利用者では「2000円~4000円未満」との回答が46.2%と最も多く、その他事業者のスマホ利用者では「2000円未満」との回答が55.5%と最も多かった。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る