<宝酒造>エコマークアワード最優秀賞 焼酎はかり売り展開
- 2019/1/10
- 企業・商品
「焼酎のはかり売り」などを展開する宝酒造の環境活動が、「エコマークアワード2018」(主催・公益財団法人日本環境協会)の最優秀賞に選ばれた。容器の軽量化や独自の4Rの取り組み、小学生を対象とした環境教育などの活動が総合的に評価された。1月12日には都内で表彰式が開催される。
エコマークアワードは日本環境協会が2010年に創設した表彰制度。環境配慮商品の普及に関する優れた事例を公表して、エコマーク商品の普及拡大と持続可能な社会の実現に寄与することを目的としている。慎重な審査により「優秀賞」を選考し、その中から最も優れた取り組みに「最優秀賞」を授与している。
今回の最優秀賞は、宝酒造の環境活動「容器包装を中心としたごみ問題への取り組み~商品開発から様々なステークホルダーと連携した取り組みまで~」が選定された。容器包装の3R(リユース・リデュース・リサイクル)に、独自の4つ目のR(リフューズ=発生回避)を加えた4Rを展開。ごみ削減の継続的な取り組みが評価された。
特に有名なのが1998年から始めた「焼酎のはかり売り」。専用タンクに詰めた焼酎を工場から販売店に直送し、新たな容器を使用せずに中身だけを販売する仕組みを構築した。消費者は家庭にあるペットボトルなどのカラ容器を販売店に持参し、販売店がその容器を洗浄して、必要な分だけを詰めて売る販売方法。伝統的なはかり売りを現代風にアレンジしたことが評価され、環境関連の様々な賞を受賞している。2018年4月現在、136店舗で実施されている。
また、1994年には宝焼酎「純」と宝焼酎「純」レジェンドをワンウェイびんからリターナルびんに変更、99年にはリサイクルが容易な「はずせるキャップ」を本みりんや料理清酒に採用するなど、再利用や再資源化を促進させる容器の開発に取り組んできた。
こうした取り組みは、エコマークアワード選考委員員から「エコマーク認定の超軽量びんをはじめ、アルミ缶、パウチ、紙パックなどあらゆる容器の軽量化を不断に追求。容器包装の3Rに貢献する新たな商品開発にも前向きで、業界をリードする存在であり続けている。昔ながらの酒類のはかり売りを全国136店で展開する取り組みは古き良き時代の慣習をうまく現代に取り込み、それが消費者にも受け入れられているグッドプラクティスである」などと高く評価された。
エコマークアワード表彰式は1月12日、東京ウィメンズプラザホール(渋谷区)で開催される。