<ジョンソン>動画「お掃除参観」大反響、家事の分担考えて
- 2018/12/4
- 企業・商品
住居用洗剤大手ジョンソン(横浜市、鷲津雅広社長)が10月25日に公開したWEB動画「お掃除参観」が反響を呼んでいる。小学生のときは男女一緒になって掃除を行っていたのに対し、大人になるとその比率が女性に偏ることを指摘した内容。再生回数は400万回を突破し、短文投稿のツイッターでもツイートが7千件を超えた。様々な意見が寄せられており、同社は「家事の分担について考えるきっかけになれば」とコメントしている。
動画は12組の家族に協力してもらい撮影した。授業参観後の掃除の様子を別室の保護者が観察する設定。先生が「掃除は女の子が行い、男の子は外に遊びに行って下さい」と指示すると、男子は楽しそうにグラウンドを駆け回る一方で、女子は不満そうな顔をしながらも黙々と掃除する姿が映し出される。
その後、別室のモニターには「今日の掃除風景は、何かがおかしい」「日本人夫婦の家事にかける時間の比率は妻が7で夫が1」といった内容の文字が表示される。小学生の時は男女一緒に行っていた掃除の比率が、大人になると大きく変わってしまうことに気づかされることになり、参加者の父親は「いつのまにか任せっきりになっていた」と語り、「まずは掃除することから始めてみる」と宣言したという。
ツイッター上で公開された動画は2カ月弱で再生回数が400万回を突破。ツイートも7千件を超えて大きな反響を呼び、様々な意見が男女問わず寄せられたという。
共感の声としては「私の気持ちを代わりに伝えてもらっているようで涙が出た」「まずは感謝の気持ちを伝えるところから始めてみたい」「うちはワンオペ(1人ですべての作業をすること)。普段何もしてくれない旦那さんにこの動画をぜひ見てもらいたい」など。一方で「普段外でも頑張っている父親を遊んでいるとも捉えられる表現法は嫌い」との意見もあった。
ジョンソンは「家事は私たち全員の責任である」との考えのもと、性別や年齢に関係なく誰もが当たり前に行う世の中を目指している。多くの視聴・拡散があったことについて、同社は「各家庭それぞれで家事分担の最適なバランスは異なると思うが、負担に思っている側からは口に出しづらいこの議題の解決に向けて、この動画が対話の第一歩になることを願っている」としている。
(本紙「ニッポン消費者新聞」12月1日号より転載)