健康食品お試しトラブル、規制強化後も増加 「表示確認を」

インターネット通販による健康食品や化粧品などの「お試し」トラブルが改正特定商取引法の施行以降も増加していることが、愛知県の上半期相談概要でわかった。契約する際、販売条件などを確認していないケースが目立ち、県は「定期購入が条件になっていないかを十分確認してほしい」と呼びかけた。

県によると、健康食品や化粧品のお試しトラブルに関する上半期(四~九月)の相談は471件で、前年同期比16.6%増加した。相談者の三分の二が女性で、40代、50代を中心に幅広い年代から寄せられた。

70代の男性はネット通販でお試し500円のサプリメントを申し込み、コンビニで代金を支払った。その後、2回目の商品が届き、同封の書面を確認すると「定期購入・4回合計2万2千円」と書かれていたという。

男性は申し込み画面や注文確認メールをしっかりと確認しなかったといい、県がウェブサイトを確認したところ、「最低4回の定期購入が条件」と記載され、4回分の合計金額に記載もあったという。

お試しトラブルを巡っては、昨年12月に改正特定商取引法が施行され、販売条件に関する表示義務が強化された。愛知県県民生活課は「相談の多くが画面の表示や注文受付メールを確認しなかったケースだ」とし、申し込む前に内容をよく確認してほしいと呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る