【香港】家電の保証巡るトラブル、消費者団体は透明性を要求
- 2018/11/20
- 海外
冷蔵庫やテレビ、洗濯機の購入時に付いてくるメーカー保証や家電量販店が提供している延長保証サービスを巡るトラブルが相次いでいるとして、消費者団体の香港消費者委員会が注意を呼びかけた。
消費者委が公表した主なトラブル事例は以下のようなもの。
ある相談者は3年保証付きの55インチ4Kテレビを3万香港ドル(約43万円)で購入。使用してから2年後に画面に2本の青い線が入ったほか、画面右下に残像が発生した。メーカーが引き取って検査したものの残像は消えず、「長時間画面を静止させるというイレギュラーな使い方が原因だ」として保証対象外を通告。さらに修理費用として1万香港ドルを請求してきたという。
そのほか「何度修理に出しても誤作動する」「メーカーに問い合わせても返事がいつまでも来ない」「修理に出したまま製品が戻ってこない」などのトラブルも発生。消費者委はメーカーや家電量販店に対し、保証条件のわかりやすい説明、修理の迅速化、修理の進捗状況に関する情報提供、サービスの透明性などを要求。消費者には修理条件や除外条項をよく確認するよう呼びかけた。
特に延長保証サービスはメーカー保証との関係性が複雑。家電量販店と契約するが実際に修理するのはメーカーであるため、両者の条件の差異を明確に把握しておく必要があると指摘する。