1分で1万円ゲット? ウソ勧誘事業者に注意を

消費者庁は「アンケートに回答すれば誰でもたった1分で1万円の現金をらくらくGET!」などと謳い、多額の金銭を支払わせる事業者に関する相談が昨年11月以降、各地消費生活センターに寄せれられていることから、11月9日、事業者名を公表し、消費者に注意を喚起した。

日本統計機構運営「アンサーズ」サイト

虚偽・誇大広告が指摘された日本統計機構のウェブサイト(9日、消費者庁にて)

この事業者は「一般社団法人日本統計機構」(東京都港区南青山)。ウエブサイトやLINEで消費者を勧誘、同社が運営する「アンサーズ」と称する会員組織のウェブサイトに誘導し、「簡単なアンケートに回答すれば誰でも1万円を稼ぐことができる」などと説明、まずはLINE登録させて仮会員へと誘う。

次いで、興味をもたせるように消費者に動画を視聴させたりして、儲けるには、と称して、入会金50万円の「アンサーズ実践会」への入会を、今回は半額でOK、として勧誘する。

消費者庁の調査では、同社への苦情相談は昨年11月以降、今年9月末までに108件。既払い件数は55件で、相談件数上の被害額は約1500万円。最高額は125万円だったという。同社は消費者庁の聴取に際して、「売上は5億円、契約者は2300人」と回答。問題指摘を受けて「廃業する」「消費者からの返金要求については誠実に対応したい」と答えているという。

消費者庁は同社の勧誘説明には「虚偽・誇大な広告・表示および不実告知」が判明したとして事業者名を公表、消費者に注意を喚起した。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る