生わさび商品、コーンフラワー表示せず 114万本販売
- 2018/11/7
- 食品
農林水産省は11月6日、万城食品(静岡県三島市)が販売したわさび商品で食品表示法の規定に違反する表示が見つかったとして、同法に基づく表示の是正と再発防止を指示した。同社は「品質に問題はない」として、消費者への返金対応は行わない方針。
同省によると、同社は少なくとも2011年4月から今年7月までの間、チューブ入り生わさび「鮮鮮生わさび43g」の原材料としてコーンフラワーを使っていたにもかかわらず、それを表示していなかった。関東農政局による立ち入り検査で不適正表示が確認された。問題の商品は消費者向けに計114万1500本が販売されたという。
■万城食品営業本部(東京)の話 コーンフラワーは増粘の目的で使用している。もともと表示義務はなかったが、表示方法が変更された際、社内の不備で対応できていなかった。7月に販売を中止し、店頭にあるものを回収したほか、パッケージを刷新した新商品に切り替えた。保健所にも相談したが、安全性には問題がなく自主回収するかはメーカーの判断になるとのことだった。消費者への返金対応は行わないが、品質には問題なく、おいしく召し上がっていただけると思うのでご理解いただきたい。