民族滅亡?「油漬け日本食」を警戒、食品安全Gネット学習会

「数種類の植物油脂が民族滅亡へと駆り立てるメカニズムが明らかにされてきた」――。こんな研究成果が10月1日、都内で開催されたNPO法人食品安全グローバルネットワークの「メディア懇談会」で紹介された。講演したのは名古屋市立大学の奥山治美名誉教授。「植物油を使って血中コレステロール値を下げると動脈硬化が予防できるとする説は崩壊している」とし、植物油のリスクについてこれまでの研究成果を報告した。

奥山名古屋市立大名誉教授は「日本食品油脂安全性協議会」の理事長でもあり、油脂問題の専門家。10月1日、食品安全グローバルネットワークのメディア懇談会に招かれ、「民族を滅亡に駆り立てる油漬け日本食」をテーマにこれまでの研究成果を紹介した。

講演の中で奥山名誉教授は、「コレステロールと飽和脂肪酸の摂取を減らし、植物油を増やすと血中コレステロール値が下がって動脈効果が予防できるとする仮説はすでに崩壊している」とし、「仮説に沿った形で動物実験をした結果、対象群よりがんや心血管病死亡率が上がり、仮設とは逆の結果となった」とする実験データを示した。むしろ、「動物性油脂やコレステロールは脳卒中を予防する」「数種の植物油脂こそリスクが高い」と説明した。

奥山名誉教授が指摘する「リスク高い植物油脂」の中には「カノーラ菜種油」があり、講演では、「同種油脂を使った実験で有害作用を認める結果も各国で得られている」と指摘した。

(詳細はニッポン消費者新聞11月1日号で)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. クロロックス社違反事例
    オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は4月14日、ゴミ袋製品の一部に「海洋プラスチック50%c
  2. 国土交通省
    国土交通省とナスバ(自動車事故対策機構)は3月25日、2024年度チャイルドシートアセスメントによるc
  3. NCL
    非営利団体のグリーン・アメリカや児童労働連盟(Child Labor Coalition)などは4月c
  4. 経済産業省
    経済産業省は、2024年のキャッシュレス決済比率が42.8%になり、「2025年までに4割程度」とすc
  5. 東京都庁
    東京都は3月25日、2024年度健康食品試買調査結果をまとめ、124製品のうち98製品(79%)に不c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る