原則全廃も? 斬新な目標設定求める声 都プラスチック部会🔓

世界がプラスチックごみ対策に動き出す中、東京都は使い捨てプラスチックの削減に向けた具体的な検討を開始した。都独自の長期目標を打ち出すとともに、目標達成に向けた具体的施策を議論していく。9月20日に開かれた第1回部会では、レジ袋規制や散乱ごみ・海洋ごみ対策、ストローなどの使い捨てプラスチックの削減、3Rの徹底などが議題にあがった。

東京都廃棄物審議会プラスチック部会

将来における資源利用のあるべき姿を議論するプラスチック部会。消費者の意識変革を目指す(20日、東京都庁にて)

プラスチック対策を検討するのは、有識者や業界団体、消費者団体で構成する「東京都廃棄物審議会プラスチック部会」(部会長・杉山涼子岐阜女子大特任教授)。パリ協定やSDGsの「持続可能な消費・生産」目標などを参考にして長期目標を設定するほか、目標達成に向けた具体的な対策を設定していく。

長期目標について、弁護士の佐藤泉委員は「社会全体が大きく変わるのではないかとイメージさせる野心的、意欲的な目標を持つことは事業者・消費者の意識改革をもたらす。長期目標をそういうものだと考えた場合、21世紀後半には代替不可能な分野を除きプラスチックは使わないという目標を掲げてもいいと思う」と発言。

持続可能な社会をつくる元気ネット事務局長の鬼沢良子委員も「チャレンジングな目標を立てたと感じさせることは大切。東京都の広報戦略にもなる」とし、国の方針とは別に都独自の斬新な目標を掲げるよう求めた。

また、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会代表理事の大石美奈子委員は「軽量で丈夫、成型しやすい、輸送における環境負荷が小さいといった理由から、容器包装が瓶や缶からプラスチックに移行し…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る