「知らないこと多すぎない?」 都地消連が「情報展」
- 2018/9/20
- くらし
東京都地域消費者団体連絡会(都地消連)は9月19日と20日の両日、都消費生活総合センターで毎年恒例の「消費者から見た情報展」を開催した。使用後の紙おむつを下水道に流す国の計画への疑問、「フレイル予防」のポイント、介護保険制度の欠陥性、レジ袋辞退調査結果、風呂敷の有効性など、生活に密着した問題をパネルを使って展示した。
都地消連は、都内各区の消費者の会の連合体。「安全の権利こそすべてに優先、知ろう、叫ぼう、行動しよう」というスローガンを掲げ、40年以上にわたり、身近な消費者問題に取り組んできた。「消費者から見た情報展」は都地消連の年間活動の集大成として位置付けられ、毎年、東京都消費生活総合センターで開催されてきた。今年は「知っててよかった」というテーマで、知らないことが多すぎる消費者問題分野を取り上げ、その調査結果がパネル展示された。
9月19日には展示と同時に、紙おむつリサイクル推進協会の須東亮一会長を招き、高齢社会が進展する中での紙おむつリサイクルに関する状況と課題について報告を受けた。
展示場では、「口の健康」「フレイル予防」「介護保険法の行方」「使用後の紙おむつ」「地中熱の有効利用」「レジ袋辞退率調査」「風呂敷の効能」などの調査結果が展示された。「フレイル」は年齢とともに身体・精神面が低下していく状態を示す。情報展では、その予防へのポイントが説明された。
都地消連・奥田明子共同代表は、「消費者が知るべきことが適正に情報提供されていない現状を踏まえ、行政・企業への働きかけも推進していく」と話す。
(詳細はニッポン消費者新聞10月1日号で)