味の素は8月から、賞味期間が一年以上の家庭用製品(調味料・加工食品)のうち49品目の賞味期限表示を「年月日」から「年月」へと変更し、賞味期間も延長する。17年2月から3回に分けて計127品目の変更を実施してきたが、今回をもって家庭用主要製品の「年月」表示化が完了する。食品ロス削減や物流効率化につなげていく。
同社は2011年に経産省の「製・配・販連携協議会」、12年に農水省の「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」に参画し、「賞味期限の年月表示化」「賞味期間の延長」「納品期限の最適化」の取り組みを検討してきた。
そこで、まず17年2月発売の惣菜中華の素3品の賞味期限を「年月」表示に変更。次いで同年8月発売の「クノールカップスープ」「鍋キューブ」など70品目、今年2月発売の「Cook Do」「Toss Sala」など54品目の賞味期限を「年月」表示へと変更してきた。今回は「ほんだし」などの風味調味料に加え、秋季新製品・リニューアル品を含む49品目を変更。これにより賞味期間が1年以上の家庭用主要製品の年月表示化が完了する。店舗や倉庫での管理対象ロット数の減少や保管スペースの極小化などの作業の簡素化が期待できるという。
(本紙「ニッポン消費者新聞」8月1日号より転載)