英国の消費者団体「Which?」は7月27日、「テレビは値崩れが激しく、すぐに手頃な価格になる」との調査結果をまとめた。特にLGとサムスンのテレビは値下がり幅が大きく、発売後数カ月で最大1500ポンド(約21万7千円)下落するものもあった。
英国では最新型テレビの発売時期は4~5月に集中する。同団体は主要メーカーの製品について、発売時の価格と現在の価格を調査した。
その結果、4月に発売されたLGの有機ELテレビ「OLED65C8PLA」は4500ポンドから3000ポンド(7月27日現在)へ値下げされ、その差は1500ポンドもあった。同団体は「単純計算で毎日17ポンド値下がりが続いている。このまま続くと来年1月20日には無料になる」とジョークを飛ばした。
また、サムスンの「QE55Q9FN」は発売当時の2999ポンドから2499ポンド(500ポンド下落)に。「LGの有機ELテレビを上回るほどの下落幅ではないが、ハイエンドながら今や6番目に安く売られている」と分析。LGの「49SK8500PLA」は発売時の1299ポンドから1000ポンドに。「もともとの価格が低いのでインパクトがないように見えるが、わずか3カ月で25%も値引きされている」と指摘した。
上記の3製品ほどではないが、4月以降に発売されたテレビの大半は少なくとも100ポンドは値を下げていた。ソニーの4Kテレビ「KD49XF9005BU」は1399ポンドから1099ポンドに、サムスンの「UE49NU8000」は1200ポンドから949ポンドになった。同団体は「春の花咲く時期に各メーカーが競って最新型テレビを発売し、目を奪うような価格がつけられるが、待っていれば値下げが始まる」とコメントした。