9割がネット通販利用 購入品上位は書籍・食料品 千葉県調査
- 2018/5/18
- くらし
千葉県は消費者の買い物行動を調べるアンケートを実施し、その結果を発表した。インターネットショッピングについて、90.5%の人が「利用したことがある」と回答。頻度については「月に1回程度」以上の利用が全体の60.2%を占めた。購入品は「書籍」「食料品」「家電」が上位を占めた。
消費者アンケートは2017年度千葉県商店街実態調査の中で行われたもの。昨年10月、県内に住む20歳以上の男女1000人を対象に地域商店街やインターネットショッピングの利用状況を聞いた。
その結果、90.5%の人がネットショッピングの利用経験を持ち、利用者の60.2%が「月1回程度」以上利用していると回答した。利用頻度の内訳は「週に1回以上」が6.1%、「月に2~3回程度」が22.9%、「月に1回程度」が31.2%だった。
よく購入する商品について5つまであげてもらったところ、最も多かったのは「書籍」で33.5%。次いで「食料品」31.4%、「家電」28.1%、「音楽・映像ソフト、パソコン用ソフト、ゲームソフト」25.1%、「婦人用衣類」23.2%と続いた。以下、主なものは6位「化粧品」20.6%、10位「健康食品」16.2%、14位「医薬品」7.6%など。性別でみると、男性は「家電」、女性は「婦人用衣類」が最も多かった。
ネットショッピングを利用する理由については(複数回答)、「実店舗に出向かなくても買い物ができるから」67%、「24時間いつでも買い物ができるから」57.2%など利便性を表す回答が目立ったほか、次いで「実店舗より安く買える」52.7%が上位となった。
一方、商店街については、「近所にある」と回答した人は27.4%。そのうち「週に1日以上利用している」との回答は30.3%にとどまった。3年間での利用頻度は「増えた」8.2%を「減った」25.1%が上回る結果となった。
県内の商店街数は1996年の960団体から2016年の694団体と27.7%減少しており、大型スーパーの進出や人口減少など商店街を取り巻く環境は厳しい状況が続いているという。