<英国>庭の訪問者ハリネズミが減少 コンクリ塀も一因
- 2018/5/11
- 海外
ガーデニングが盛んな英国で、生垣(低木で作った垣根)や庭でよく見かける人気者の野生動物、ハリネズミ(英語名・ヘッジホッグ)が大幅に減少しているという。消費者団体「Which?」のガーデニング担当サブエディターのメラニー・トレイン氏は、消費者にささやかな取り組みを提案。減少の一因が庭に張り巡らせたコンクリート塀にあるといい、塀に小さな抜け穴を作るよう呼びかけている。
最新調査によると、昨年1年間に「ハリネズミを見かけなかった」という人の割合は60%。2016年は51%、15年は48%だったことから、徐々に目にすることが難しい動物になりつつあることがわかった。
ハリネズミにとって生垣(低木で作った垣根)は住み家であり、通路でもある重要な場所。しかし、近年は防犯やプライバシーの保護を目的にコンクリート塀や金属製フェンスに変更する家庭が増加。農村部の都市化や交通量の増加、農薬散布、鳥やアナグマといった天敵の増加などの環境変化も影響し、農村部での生息数は2000年以降、半減したといわれている。
トレイン氏は「庭でハリネズミを見かける機会が減っている。もし、何か行動したいと考えるなら、低木の垣根を維持するか、抜け穴を作ってあげてほしい」と呼びかけている。