食品ロス・ゼロ川柳 大臣賞、高校生が初受賞 消費者庁で表彰式

食品ロス削減の理解と実践を促すため、消費者庁が毎年実施している「めざせ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテストの表彰式が1月17日、同庁で行われた。最高賞となる内閣府特命担当大臣賞は神奈川県立七里ガ浜高校2年・安藤百花さんの作品「フードロス 残していいのは 笑顔だけ」が受賞。消費者庁長官賞を受賞した元小学校教員の増田浩二さん、会社員の荒川隼至さんとともに表彰状が贈られた。10代の大臣賞受賞は今回が初めて。

食品ロス・ゼロ川柳表彰式

大臣賞受賞作品を手に記念撮影にのぞむ安藤百花さんと伊東大臣(1月17日、消費者庁にて)

10代から80代の幅広い世代から1万9201作品の応募があり、全体の8割が10代からだった。厳正な審査の結果、大臣賞1作品、長官賞2作品、審査委員賞5作品が選ばれた。

安藤さんの作品について、審査委員の井上計消費者庁審議官は「家庭の食卓はもとより食品に関わるすべての方々が、このフレーズを目にするだけで食品ロスに思いをはせられるような表現力のあるすばらしい作品」と高く評価。安藤さんは「学校の授業やニュースでフードロスについてよく聞くようになり、身近な問題だと感じた。食卓を囲んだ時、食べ物ではなくて笑顔が残っていればいいなとの思いで作った」と受賞の喜びを語った。

長官賞受賞の増田さんの作品は「規格外 人も野菜も 味がある」、荒川さんの作品は「おいしいね 年に一度の 保存食」。大臣賞と長官賞の3作品はそれぞれイメージポスターが作成され、啓発活動に活用される。

伊東良孝消費者担当大臣は「今回は10代の方々から多くの応募をいただいた。親しみのある作品が食品ロス削減の一層の普及啓発につながっていくと確信する。ぜひ来年、再来年も応募してほしい」と期待を込めた。

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