革製品、実はサステナブル 家畜由来の皮を利用 主婦連が学習会

主婦連合会衣料部は12月4日、主婦会館プラザエフで学習会「実は、革ってサステナブル」を開き、原材料から製品になるまでの基礎知識を学んだ。講演した日本皮革産業連合会の吉村圭司さんは家畜由来の皮が様々な工程を経て革製品になることを解説し、「革製品のためだけに動物の命をいただくことはない」と強調した。

主婦連衣料部学習会

革製品のサステナブル性を解説する吉村圭司さん(左)(12月4日、主婦会館プラザエフにて)

靴やバッグ、鞄、財布、ベルト、家具など革製品は身の回りに多くあるが、近年は環境意識の高まりや人工皮革の品質向上による本革離れが進行している。また、2022年実施の生活意識調査では、「革製品のために動物を飼育している」と誤認している消費者が6割超いることもわかった。

これに対し、吉村さんは「革製品は私たちが食べている肉類、乳製品など家畜由来の皮を利用したもの。廃棄されていた皮を利用したものであり、世界最古のアップサイクル素材だ」と強調。「丈夫で長持ち」など革製品のメリットも示し、協会として革製品のサステナビリティを広く発信していきたいと語った。

(本紙「ニッポン消費者新聞」1月1日新年特集号より転載)

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