経産省、製品安全対策の優良18社表彰 LIXILなどスピーチ
- 2025/1/7
- くらし
製品安全に対する優れた取り組みを讃える経済産業省主催の令和6年度「製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)」の表彰式が12月3日、東京都内で開かれた。18回目を迎えたPSアワードは18社が受賞し、このうち最高賞となる経済産業大臣賞にLIXILとマツ六が輝いた。表彰式では18社がスピーチを行い、応募した経緯や苦労した点、喜びなどを語った。受賞企業は今後、製品安全のトップランナーとして業界を牽引する役割が期待される。
18回目となる「PSアワード2024」には18社が受賞。その表彰式がKKRホテル東京で開かれた。挨拶した経産省の湯本啓市技術総括・保安審議官は「社会全体として製品の安全を確保し、文化としてこれを定着していくためには国における制度面の取り組みのみならず、事業者・消費者のそれぞれの取り組みも不可欠。事業者の製品安全の取り組みが消費者に価値として認識され、それが更なる改善を促し社会全体の安全レベルが向上していく。こうした好循環につながることを切に願っている」と語り、受賞企業に更なる安全対策の推進を呼びかけた。
表彰式では受賞18社がショートスピーチを行い、経済産業大臣賞を初めて獲得したLIXIL品質統括部の田村光宏さんは「私たちの製品安全はものづくりにとどまらず、現場での施工と消費者の使い方、これらによってなし得る。私たちはこれからも製品安全を極め、皆様に共感を得られる努力をし、生産・流通・消費者を線で結んで、それを全国へと面で広げる活動にしていきたい」とコメントした。
同じく経済産業大臣賞を獲得したマツ六は、3度目となる大臣賞獲得により製品安全対策ゴールド企業となった。松本將社長は「大臣からお墨付きをいただくということはそれ相応の大きな責任を負うことだと認識している。事業を進めていく中で、これからも製品安全に取り組んでいきたい」と語った。
審査委員長の釘宮悦子さん(消費生活アドバイザー)は「受賞企業は年初に行われる講演会をはじめ自社の製品安全の取り組みを発表する機会が増える。その際は製品安全の重要性、価値を広く伝えていただくことを審査委員会として大いに期待する」とエールを贈った。
■受賞18社
【経済産業大臣賞】LIXIL、マツ六
【技術総括・保安審議官賞】オージーケーカブト、髙儀、大一電化社
【優良賞】貝印、象印マホービン、パロマ、エド・インター、柏木工、セイバン、日進医療器、プラッツ、奈良日化サービス
【特別賞】アール・ビー・コントロールズ、コシダアート、ふたごじてんしゃ、アマゾンジャパン