ゆで卵破裂、火を噴くドライヤー…、生活家電の誤使用に注意
- 2018/3/23
- くらし
進学や転勤などで生活家電を購入する機会が増える時期に合わせ、NITE(製品評価技術基盤機構)は3月23日、誤使用による家電製品の事故に注意を呼びかけた。電子レンジで加熱したゆで卵が破裂したケースやごみがたまったヘアドライヤーから火が噴いたケースなどが報告されている。
電子レンジ、ヘアドライヤー、洗濯機の3つの生活家電の事故が、2016年度までの5年間に453件あった。このうち電子レンジとヘアドライヤーは約3割、洗濯機は1割以上が誤使用によるもの。このほかリコール製品を原因とした事故や、譲り受けるなどした中古品による事故も起きていた。
電子レンジでは、庫内にこびりついた食品カスが発火したり、食品を加熱し過ぎて発火したりする事故が多発。レンジ加熱したゆで卵が破裂して、製品が破損した事例も報告された。
ヘアドライアーでは、本体への巻き付けなど電源コードに負荷をかけたため、使用中にショートする事故が目立った。内部に溜まったほこりに着火して、吹出口から火が出てやけどを負う事故も起きていた。
洗濯機では、油分が付着したタオルを乾燥機にかけて放置していたため、自然発火する事故が相次いだ。防水性の衣類を洗濯したため、脱水時に大きく振動し、洗濯機が転倒する事故も起きていた。
NITEは「電子レンジはこまめに掃除し、ヘアドライヤーは電源コードを本体に巻き付けないこと。油分が付着した洗濯物は乾燥機を使わず、干して乾かしてほしい」と呼びかけている。
■誤使用による事故の主な事例(NITE発表資料より抜粋)
電子レンジ
・付着していた食品カスの発火
・長時間の加熱による発火
・アルミなどを使用してスパーク
・過加熱による突沸
・空運転による発熱
ヘアドライヤー
・電源コードの発火
・清掃不足による着火
・電源を入れて放置して発火
・靴を乾燥させて溶損
洗濯機
・付着した油分の乾燥による自然発火
・故障状態で使用して発火
・洗濯機のバランス崩れ
・回転中に手を入れ、巻き込み