【仏国】日本語「ワンギリ」普及中 電話詐欺の新名称に

フランスの消費者団体UFCによると、日本語の「ワンギリ」が古典的な詐欺の新名称として広がっているという。政府系のサイバーセキュリティ専門家は「ワンギリという言葉だけが新しいが、この詐欺自体、かつてはピング(ping)コールと呼ばれた手口。電話が1回鳴った後に切れたとしても、決して折り返してはいけない」と注意を呼びかけている。

日本語のワンギリは、フランスではプレミアム料金番号詐欺(ピングコールとも呼ぶ)を意味する。詐欺師は大量の自動通話を送信し、電話を1度だけ鳴らして切り、相手から電話をかけさせようとする。通話には割増(プレミアム)料金が適用され、「番号1を押してください」「アドバイザーが答えます」などとあの手この手で通話を長引かせ、手数料を稼ぎ出す。被害金額は1人当たり数十ユーロになる場合もあるという。

フランスの番号のほか、海外からかかってくることも多く、UFCは「発信元が何であれ、留守番電話にメッセージがない場合は知らない番号にかけ直してはいけない」と呼びかけている。

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