【米国】アルバートソンズ、食品重量偽装で390万ドル支払いへ

米カリフォルニア州内の7つの郡当局は10月3日、スーパー大手のアルバートソンズが消費者に過剰請求をしていたとする訴訟を解決するため、同社が390万ドル(約5億3000万円)の支払いに合意したと発表した。

この訴訟は7つの郡の地方検事局と消費者保護部門が共同でマリン郡上級裁判所に提起したもの。訴状によると、アルバートソンズは州内の数百店舗で、青果、肉類、焼き菓子などの食料品について表示した量よりも少ない量で販売していた。このほか、最低広告価格よりも高い価格を消費者に請求していた。

提訴した一人、ロサンゼルス郡地方検事のジョージ・ガスコン氏は「虚偽広告は、物価上昇に直面している消費者を食い物にし、ルールを守る企業に不当な不利益を与える」と指摘。「州の消費者は少しでも家計への負担を軽くしようと広告価格を頼りにしている。同社の行為は生活必需品である食料品に関して特に悪質だ」と語っている。

同社はおよそ1年前となる2023年8月にも、州内の薬局で有効期限の切れた市販薬を販売したとして提訴され、350万ドルの罰金を支払っていた。また、同業大手クローガーが同社の買収を計画。業界1位と2位の合併を阻止すべく、米連邦取引委員会(FTC)と8つの州に提訴されるなど、近年、法廷での争いが続いている。

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