ミツカン、水の意識調査30年 水道水の不満点の変遷を紹介

ミツカン水の文化センターは第30回「水にかかわる生活意識調査」の結果を公開した。この調査は日常生活と水とのかかわりや意識、水と文化などについてアンケートを実施し、啓発活動の基礎資料として広く活用してもらおうという取り組み。1995年の調査開始から30年を迎えた。今年は「水道水の不満点」に焦点をあて、過去の調査との比較から意識の変化を浮かび上がらせた。30年間で「味・質」から「料金」、さらに「不満なし」へと意識が変遷しているという。

水道水の不満について95年、04年、14年、24年で比較すると、95年と04年は「美味しくない」「塩素など消毒剤は体に良くない」といった味や質に関する項目が上位を占めていたが、14年にはこれらの不満が激減、24年はさらに減少していた。代わってトップに立ったのが「水道料金が高い」。この項目は95年以降、常に不満の上位にあったが、味や質に関する項目の数値が大きく減少したことにより近年は不満トップの地位を固めている。また、「特に不満はない」との回答も04年は1割程度だったが、今年は半数に迫る勢いで数値を伸ばしているという。

調査の集計結果はミツカン水の文化センターホームページから閲覧可能。30年の水意識の変遷や水の備えに関する意識変化、節水の意識と行動など様々なデータが収録されている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」9月1日号より追記して転載)

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