【米国】暗号通貨企業が大統領選にらみ巨額献金 全体の48%に

米国の非営利団体パブリック・シチズンが発表した最新報告書によると、2024年選挙シーズンにおける企業献金の48%が暗号資産企業からのものであることがわかった。主にコインベースやリップルが特別政治活動委員会(スーパーPAC)を通じて1億1900万ドル以上を投じているという。常連の石油大手やたばこ産業などを大きく上回り、圧倒的な存在感を示している形。

パブリック・シチズンは「(企業献金の上限額を撤廃した)シチズンズ・ユナイテッド判決を前例のないほど悪用し、暗号資産への批判を黙らせて規制緩和を金で買うとともに、自分たちがもはや無視できない存在になったと誇示する狙いだ」と警戒を強めている。

報告書によると、今年の選挙期間における企業献金額はこれまで2億4800万ドル。その半分(48%)が暗号資産企業からのもので、圧倒的な政治資金支出企業に躍り出た。パブリック・シチズンは「企業がこれほどの規模で選挙に直接資金を投じるのは前例のないこと」と指摘。「長年の常識を打ち砕くものであり、今後の選挙において、企業による巨額献金の前例になる可能性が高い」と警戒している。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る