悪質事業者通報サイトに昨年度1498件 東京都、処分など実施🔒

都民からの通報を受け付け、悪質事業者の取り締まりや監視につなげる東京都の「悪質事業者通報サイト」の2023年度通報概要がまとまった。総通報件数は1498件で、内訳は「悪質事業者」が634件、「誇大広告」が211件、「架空請求」が653件。通報をもとに行った行政処分は3件、行政指導33件、事業者名公表31件となった。都は引き続き都民からの通報を処分・指導などにつなげる方針。「ぜひ情報を寄せてほしい」と呼びかけている。

東京都「悪質事業者通報サイト」

悪質事業者通報サイトのトップページ。消費生活に関わる東京都の情報サイト「東京くらしWEB」からアクセスできる

通報サイトは2013年5月、巧妙化する悪質手口や被害状況などをいち早く収集するための窓口として開設。都内在住・在勤・在学者からおおむね2年以内の事例について通報してもらい、取引指導課が違法性を検証して迅速な事業者指導・処分につなげてきた。当初は悪質商法と架空請求に関する情報を受け付けてきたが、2018年9月にサイトを大幅にリニューアルし、誇大広告に関する通報窓口も新設した。スマートフォンからも通報しやすいよう改良を施したこともあり、以降、通報件数が大幅に増加したという。

開設から丸11年となる23年度実績によると、悪質事業者の通報件数は634件(前年度814件)。販売形態では通信販売が274件(43.2%)、訪問販売が147件(23.2%)、電話勧誘販売が54件(8.5%)などとなった。

通信販売では「代金を振り込んだのに商品が届かず、事業者と連絡がつかない」など詐欺サイトと思われる通販サイトに関する通報が65.3%を占めたほか……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」7月1日号より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン
📌ファクティバ

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る