香港消費者委の月刊誌「Choice」 オンラインで無料公開へ

◎有料定期購読を廃止 読書スタイルの変化を考慮

設立50周年を迎える香港の消費者相談機関、香港消費者委員会は7月2日、有料の月刊誌「Choice」を来年1月2日からオンラインで無料公開すると発表した。定期購読の期間が1月2日を超える場合は差額を返金する。有料から無料へ、紙媒体からオンラインへと転換を図る。消費者委は「50周年を記念して、消費者に最強の誕生日プレゼントを贈る。オンラインで、無料で読めるChoiceが賢い消費、読者との交流、持続可能な消費者の権利にさらに役立つことを期待している」とコメントしている。

月刊誌「Choice」は消費者委の設立から2年たった1976年の創刊。商品テストや市場調査・研究などの成果を掲載し、総合的な消費者情報の提供と消費者教育の推進に取り組んできた。定期購読のスタイルで紙媒体の発行を続けるとともに、近年の情報テクノロジーの進展に合わせてWEBサイトや複数のソーシャルプラットフォーム(フェイスブック、インスタグラム、YouTube, WeChat)にも進出。「誰もがより簡単に消費者情報に接することができるようになり、膨大な読者を獲得してきた」としている。

来年1月2日からオンライン無料公開となるが、これまでの読者ニーズを考慮して、引き続き紙媒体を一定部数発行し、高齢者センターや地域団体、図書館などに無料提供する。

消費者委は「これも未来を見据えた結果。読書スタイルの変化と持続可能な消費を実践・促進することを考慮し、オンラインで一般に無料公開することとした」と意義を語っている。

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