【米国】そばに注目を 高栄養でグルテンフリー 消費者団体推奨
- 2024/7/4
- 海外
スーパーグレイン(栄養価の高い穀物)としてキヌアやアマランサスが人気を集める中、米国の消費者団体コンシューマー・リポートはそばも注目に値するとして、普段の食事に取り入れるよう推奨した。「栄養価が高く、グルテンフリー。日本のそばは最も馴染みのあるメニューだが、インドではそばの実を使ったお粥があり、フランスではそば粉をクレープに使っている」などと紹介している。
そばは小麦の一種ではなく、擬穀類(穀物のように使われる種子)の一つ。そば粉は主要な穀物の代替として使うことができ、パン、クッキー、ケーキなどに活用されている。コンシューマー・リポートの栄養士、エイミー・キーティングさんによると、そばには健康的な炭水化物とたんぱく質がバランスよく含まれているという。
調理済みのそばの実1カップには4グラムの水溶性食物繊維が含まれており、コレステロール値を下げるのに役立つ可能性がある。難消化性デンプンも豊富で、血糖値を上げずに腸内細菌に有用な働きをもたらすとされる。
また、そば粉を使った料理に詳しい医学博士、リンダ・シューさんによると、そばは完全なたんぱく質で、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれている貴重な食材。動物性たんぱく質を取らないビーガンにとって、優れたたんぱく質源になり得るとしている。また、抗酸化物質ルチンの最高の供給源で、健康な血管の維持、コレステロールの低下、慢性炎症の軽減などに役立つ可能性がある。さらにビタミンB6、マグネシウム、ナイアシン、亜鉛も豊富だという。
コンシューマー・リポートは「穀類となると、多くの人が小麦や米など数種類に限定して取っているが、素材によってビタミンやミネラル、その他栄養素の量は異なる。そばを食べることは、食のバリエーションを増やす良い方法だ」と推奨している。