【米国】そばに注目を 高栄養でグルテンフリー 消費者団体推奨

スーパーグレイン(栄養価の高い穀物)としてキヌアやアマランサスが人気を集める中、米国の消費者団体コンシューマー・リポートはそばも注目に値するとして、普段の食事に取り入れるよう推奨した。「栄養価が高く、グルテンフリー。日本のそばは最も馴染みのあるメニューだが、インドではそばの実を使ったお粥があり、フランスではそば粉をクレープに使っている」などと紹介している。

そばは小麦の一種ではなく、擬穀類(穀物のように使われる種子)の一つ。そば粉は主要な穀物の代替として使うことができ、パン、クッキー、ケーキなどに活用されている。コンシューマー・リポートの栄養士、エイミー・キーティングさんによると、そばには健康的な炭水化物とたんぱく質がバランスよく含まれているという。

調理済みのそばの実1カップには4グラムの水溶性食物繊維が含まれており、コレステロール値を下げるのに役立つ可能性がある。難消化性デンプンも豊富で、血糖値を上げずに腸内細菌に有用な働きをもたらすとされる。

また、そば粉を使った料理に詳しい医学博士、リンダ・シューさんによると、そばは完全なたんぱく質で、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれている貴重な食材。動物性たんぱく質を取らないビーガンにとって、優れたたんぱく質源になり得るとしている。また、抗酸化物質ルチンの最高の供給源で、健康な血管の維持、コレステロールの低下、慢性炎症の軽減などに役立つ可能性がある。さらにビタミンB6、マグネシウム、ナイアシン、亜鉛も豊富だという。

コンシューマー・リポートは「穀類となると、多くの人が小麦や米など数種類に限定して取っているが、素材によってビタミンやミネラル、その他栄養素の量は異なる。そばを食べることは、食のバリエーションを増やす良い方法だ」と推奨している。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  2. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  3. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  4. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  5. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る