【米国】アマゾン、エアピロー年内廃止へ すでに95%を紙製に

米アマゾンは年内に北米で、空気を詰めたプラスチック製梱包緩衝材「エアピロー」の全面廃止を目指す方針を示した。すでに95%を紙製の緩衝材に切り替えたという。これを受け、非営利団体U.S.PIRGは「プラスチック廃棄物削減の大きな一歩だ。さようなら、プラ製エアピロー」とコメントし、アマゾンの取り組みを称賛した。

アマゾンの発表によると、エアピローの廃止は同社にとって北米における最大規模のプラ削減の取り組み。年間150億個のプラ製エアピローが回避されることになる。オハイオ州に昨年10月、プラ梱包材をリサイクル100%の紙製に切り替えたAmazonフルフィルメントセンターを稼働させ、取り組みを進めてきた。紙製梱包材の製品保護性能はエアピローと同等もしくはそれ以上あり、梱包作業も軽減されるという。

PIRGは「アマゾンの最近の取り組みは正しい方向への一歩だ」と評価する一方で、「しかし、アマゾンはまだ責任を免れたわけではなく、プラスチック汚染の流れを食い止めるためにできることは多い」とさらなる取り組みを求めた。

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