日本毛髪工業協同組合、医療用ウィッグで患者支援促進 総会開催🔒
- 2024/6/12
- くらし
◎取引ガイドラインの遵守・普及も積極化
「日本毛髪工業協同組合」の54回目にあたる定時総会が5月9日、東京都内で開催された。同組合は、かつら(ウィッグ)の製造・販売事業者と育毛・増毛サービスを提供する大手事業者で構成される経済産業省認可の唯一のかつら・毛髪関連団体だ。「業界の健全発展」と「消費者の信頼確保」を事業運営の両輪に据える。総会では理事長に五十嵐祥剛・アートネイチャー会長兼社長、副理事長に清水賢・バイオテック社長がそれぞれ再任された。今年度事業計画では医療用ウィッグについて、患者の経済的負担の軽減などへ向けた普及・定着とともに保険適用などをいっそう働きかけていくことが採択された。また、消費者トラブル防止に向けた「取引に関するガイドライン」の自主基準遵守と、その周知・普及および環境変化に応じて順次見直すことなども確認された。五十嵐理事長は「がん患者の方々の支援につながるよう、医療用ウィッグについて保険適用や医療費控除などの助成が講じられるよう、各自治体などにいっそう働きかけていこう」と呼びかけた。来ひんとしてあいさつした経済産業省企画官・塚本裕之さんは「豊かな社会創造に向け重要な役割を担っているのが毛髪業界」と同組合の今後の事業に期待していることを示唆した。
◎消費者の信頼醸成を確認業界の健全化めざす
日本毛髪工業協同組合は、ウィッグ(かつら)の製造・販売事業者と育毛・増毛サービス提供事業者の二つの団体が統合し発足した。半世紀以上の活動実績を持つ「日本かつら工業協同組合」と、育毛・増毛サービスを提供する「日本毛髪業協会」の統合だ。通常総会が「第54回」となっているのは「日本かつら工業協同組合」の活動歴史を踏まえたもの。統合後に経済産業省が認可する日本で唯一のウィッグ・毛髪関連団体として現名称に改めた。会員企業として、毛髪関連の製造・販売、サービス提供の大手13社が集う。業界健全化と消費者の信頼確保を車の両輪とする事業をめざし、その展開が注目を集めてきた。
◎「暮らしの安全・安心」の確立めざす活動推進
5月9日に東京都内で開催された通常総会では、今年度を「ウィッグ、育毛、増毛などの生産・普及、そのサービス環境の整備を通し、暮らしの安全・安心の確立に貢献する事業活動を展開していく年」と位置付けた。その方針に沿って……(以下続く)
(本紙6月1日号「コンシューマーワイド」欄より一部転載)
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