キユーピーと日清オイリオ 油付着ボトル回収実験 資源化目指す

◎千葉市内のイオン系8店舗で店頭回収 ドレッシングや食用油のPETボトルが対象

キユーピーと日清オイリオグループは資源循環に向けた実証実験として、ドレッシングや食用油に使用しているPETボトル容器の店頭回収を展開する。5月29日から11月末まで、千葉市内のイオンとイオンスタイル計8店舗で実施する。油の付いた使用済みPETボトルは現状、自治体によって可燃ごみやプラスチックごみに区分されており、今回の実験結果を通してリサイクルに向けた道筋を検証する方針だ。

店頭回収対象商品

資源循環の実現を目指し、店頭回収する対象商品の一例(プレスリリースより)

回収する使用済みペットボトルは、サラダ油やオリーブオイルなどの食用油ボトルとドレッシングボトル。ドレッシングボトルは容器を水ですすぎ、食用油ボトルは古新聞などの上に一晩程度逆さにし、油を出し切ることを求める。ラベルをはがしたうえで店頭設置の回収ボックスに入れて完了となる。

排出量や性状の実態、再資源化の適否などを調べ、資源循環の実現に向けた技術検証に活かす。2社は「取り組みを通じて生活者の皆さまに、これからのPETボトルは“ごみではなく、資源である”と理解いただけるよう啓発活動を推進していきます」としている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る