ドイツで9日に欧州議会選挙 消費者団体「社会的分断、克服を」

ドイツで6月9日に欧州議会選挙の投票が行われるのを前に、消費者団体vzbvは反民主主義勢力を警戒する声明を出した。同団体のラモーナ・ポップ理事は「欧州の強い連帯に背を向けようとする反民主主義勢力は、私たちの社会だけでなく消費者にも損害を与える」と牽制した上で、「すべての人は消費者だ。優れた消費者政策こそ社会的分断の克服に役立つ」と呼びかけた。

5年に1度の欧州議会選挙は6日から投票が始まり、ドイツでは9日に実施される。ウクライナ支援問題、物価・エネルギー価格の高騰、気候変動など各国の協調が求められる課題が山積する中、今回の選挙では自国主義を掲げる右派の台頭が予測されている。

ポップ理事は声明で「今回の選挙は極めて重要だ。われわれの民主主義は、ドイツとヨーロッパにおける持続可能な社会市場経済の基礎といえる。誰もが欧州市場における統一された信頼できる規制の恩恵を受けており、反民主主義勢力は私たちの社会だけでなく消費者にも損害を与える」とし、賢明な投票行動を呼びかけた。

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