食肉・牛乳 6割の人が脂肪少ないものを購入 日本公庫調査

日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割の人が脂身や脂肪分が少ないものを購入していることがわかった。また、購入の際、「価格」「鮮度」への関心が高い一方で、「飼料」や「飼育環境」など生産段階での飼養環境についての関心が低いこともわかった。調査は今年1月、20歳代~70歳代の男女2000人を対象に行った。

購入する際の脂身・脂肪分の量について尋ねた調査では、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳ともに脂身や脂肪分の少ないものを購入する割合が高いことがわかった。

牛肉では69.8%が「主に赤身肉を購入する」(「常に購入する」24.4%、「購入することが多い」45.3%)と回答。豚肉では67.4%(「常に脂身の少ない豚肉を購入する」15.8%、「購入することが多い」51.6%)、鶏肉では67.1%(「常に脂身の少ない鶏肉を購入する」20.4%、「購入することが多い」46.8%)となった。

牛乳については、過去1年間に購入経験のある人のうち60.4%が「脂肪分の量を気にする」と回答。そのうちの57.8%が「脂肪分の少ない牛乳を購入する」と答えた。

また、畜産物(牛肉・豚肉・鶏肉・卵・牛乳)購入時に気にする点として、約9割が「価格」「鮮度」と答えたほか、約7割が「国産かどうか」と回答。一方、「どのような環境で飼育しているか」「どのような飼料を与えているか」については、いずれの品目においても気にすると回答した割合が2割台と低い結果となった。

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