【米国】4つの食品添加物 ワシントンとイリノイで禁止法案提出

健康で持続可能な食品システムを目指して政策提言を続けている非営利団体「公益科学センター」(CSPI)は1月23日、赤色3号、臭素化植物油、プロピルパラベン、臭素酸カリウムの4つの食品添加物の使用を禁止する法案がワシントン州とイリノイ州でも提出されたと伝えた。同様の禁止法は昨年10月にカリフォルニア州で成立、ニューヨーク州で現在、審議中となっている。CSPIは「(対応が遅れる)米連邦規制とのギャップを埋めるため、州レベルで有害な食品成分から消費者を保護する法律が広がり始めている」と指摘している。

4つの食品添加物は、海外諸国で何らかの規制措置が取られており、特にEU(欧州連合)ではすべてがほとんどの食品用途において禁止されているという。CSPIは「4州の法案は、EUの食品規制を州内で厳密に模倣しようするものだ」と説明している。

CSPIは各州の動向や添加物のリスクを解説し、特に臭素酸カリウムについては「日本と米国を除き、事実上世界中で禁止されている」と指摘。同団体の独自評価として「避ける(べき物質)」に指定し、1999年以降、米食品医薬品局(FDA)に使用禁止を求める運動を展開してきたと説明している。

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